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7月 02 2008
長野の酒メッセin 東京に1,000人超 プリント
2008/07/02 水曜日 00:00:00 JST

 5月20日(火)にグランドプリンスホテル赤坂で開かれた「長野の酒メッセ」には1,000人を超える参加者がつめかけた。うち有料入場者は600人。参加蔵元は図の通りの55社だった。長野県には原産地呼称管理制度があり、この認定委員に玉村豊男、田崎真也氏が参加している。この酒が会場の側面に陳列されていて、長野県の観光案内のコーナーに続いていた。
長野県は関信越局では新潟県と酒類審査会で競っているが、この会のような東京への積極的なアプローチも目立ってきた。なお、地元長野での酒メッセでは2,000人の参加規模で賑わったとか。

 5月19日、東京会館で「日本酒で乾杯推進会議100人委員会」が開かれた。同会代表・石毛直道氏の挨拶の後、委員長・西村隆治氏の経過報告があり、今後の地方での同会の開催予定などの話もあった。昨年の山形県に続き、今年は佐賀県が予定されており、さらに来年は北海道を考えているとのことだった。また、既に刊行されている「乾杯の文化史」(ドメス出版)についてもその経過が述べられた。
続く中島宝城氏による講演「宮中の儀礼と酒」は下記の通り。さらに乾杯の型についての意見交換などの後、「日本酒文化を味わう会」の酒宴に移った。
中島宝城(筆名・谷蟆夫)氏は宮内庁の東宮侍従から式部副長を務めるかたわら、歌会始や雅業を総括担当した人だが、中島氏の語った皇室における酒は儀式の際のものだった。
皇室の儀式には三通りある。①国の儀式にまつわるもの。②皇室の公的儀式。③皇室の私的な儀式がそれである。
国賓との会食では、シェリーないしはジュースではじまり、歓迎の挨拶の後に乾杯となる。乾杯はシャンパーニュ(シャンパン)で行うのが普通だが、料理はフランス料理の場合が多いのでワインが使われる。食後酒はブランデーかウイスキーで、日本酒の出る幕はない。皇室の公的、私的な儀式では和食が出ることもあるが、昭和天皇は酒をあまり召し上がらなかった由。ただ、日本酒は宮内庁御用達として4銘柄(具体的な銘柄は話されなかったが、桜の季節の桜正宗、月見酒の月桂冠、菊の季節の菊正宗、季節を問わず日本盛の惣花)が使われてきた。いずれにせよ、蔵元出身の竹下登氏や宇野宗佑氏が総理の時代に日本酒の出番をもっと進言してほしかった、というのが私の意見である。














 話が前後するが、ここで酒類問屋の春の発表会についてご報告する。
昨秋行われた、東京の中堅酒問屋である太田商店、名門酒会、大星岡村の三社による試飲会については既報の通りだが、今春はこのうち太田商店のみが、前回と同じく有楽町駅前の交通会館12Fで約800名の酒類業者を集めて試飲会を開催した。出展メーカーは日本酒41社、焼酎21社、その他1社の計65社だった。タイトルは「春の市百花繚乱!」とシーズンにふさわしい華やかさである。
この催事の内容とその狙いは、卸売業として一つの範になるともいえる充実ぶりだったので、ここで紹介する。なお、3と4については詳細な説明書も配布されていた。

 東京会館での中央会総会は6月5日午後1時より東京会館で開かれた。概要は既報の通りだが、細部について少々。
中央会副会長の5人の中に福光松太郎氏が新任され、需要開発委員長の後任には佐浦弘一氏が選ばれるなど、新スタッフは別記の通り。
なお、議題として北陸支部の山田英樹氏による「和らぎの水の医学的データを集めることはできまいか?」という提案や、千葉県の飯沼喜市郎氏による「全国各県での観光客の動向」に関する資料など、興味ある内容が示された。
最後に衆議院議員の七条明氏(徳島県の四国三郎の蔵元出身)の講演があり、租税特別措置法にまつわるテーマで約40分話されたが、現状の打開のためには「業界の自主的な取り組みしかない」と、前向きな内容だった。

 6月8日の東京グランドホテルでの「地酒祭り初夏の陣」については会報などで既に知った会員も多いと思うので、ここでは私の寸感を記しておく。
当日の参会者は600人を超えた由。仙台の勝山ほか新顔の蔵元もちらほら見えたが、気を惹かれたのはアインベッカーというノンアルコールのビールだった。これまで出ていたノンアルコールビールはアルコール1%未満で、 0.9%や0.5%などが多かったが、これは文字通り0%。0.9%だと17㌔カロリー、0.5%だと15㌔カロリー前後あるが、これは麦芽100%にもかかわらず、10㌔カロリーの低さである。麦芽の風味が心地よく、飲んだ感じはビールの感触そのものなのだ。これこそ病人でアルコールを止められている患者などにはピッタリではないか。気に入ったので近所の酒屋に聞いてみたが置いてなく、「病院の近所の酒屋さんならあるのでは」という。
なお、ビールに関してはテレビ朝日の6月25日(水)8時の「クイズ雑学王」に私のコメントが少々放映される。300年も昔、ジョッキ代わりに長靴でビールを飲んでいた話をしておいた。




 6月11日(水)「全国日本酒フェア」に行った人は多いと思う。午前10時から午後1時までと、午後4時から8時までの2回に分けて催されたが、全部で4,000人近い参加だった。昨年は3,500人だったが、業界人と一般参加者が一緒だったため一般参加者の中には気に入った銘柄の前に腰を据えて飲む人もあり、行列がスムースにいかない光景も見られた。そこで今回は私も進言した通りに業界人と一般参加者とを分けた次第である。
私は10時から出向いて1時まで取材したが、念のため、入選酒、金賞酒が並べられた配置図を掲載しておく。南東北が一番奥に配置されているのは、この前に広島の独立行政法人・酒類総合研究所で一般公開された際には、南東北(山形県、福島県)に行列ができるほど人が集まったので、今回も大勢が入口の近くに並ぶと他に影響する、ということを考慮したとの由。入賞酒はひと通り試飲したが、ここに書くには多過ぎる。いずれ別紙で。
県別の展示はどれも充実していた。ただ、組合員でない蔵元(たとえば富山県の立山)は入選したのに並べられていない。



 洞爺湖サミットに登場する「彩花洞爺」は北海道酒造組合11蔵元の共同銘柄として注目されている。上記の池袋の会ではそれらが展示されていたが、それぞれの蔵元が吟醸、純米、純米吟醸などの自信作を打ち出したもので内容、値段などまちまちである。例えば、組合会長である男山の製品は純米で精米歩合40%、アルコール16%、日本酒度プラス3、酸度1.4。マイナス3℃ で3年熟成した古酒だけに、絶妙な味の幅ですっきりした心地がいい。
洞爺湖サミットでどれほどクローズアップされるか、楽しみに見守りたいではないか。
北海道産の酒造好適米が誕生してから10年経つ。「吟風」と「彗星」(写真)だが、吟風は心白の発現率が高くて、香りがよく、彗星は蛋白含有が低く、すっきりとした仕上がりが特徴。

 
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